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踏み込み温床 準備編



もう何回目でしょうか、踏み込み温床の時期です。
正式名称はわかりませんが、踏み込み温床や踏み床温床と呼ばれています。
発酵熱を利用した夏野菜の発芽・育苗の苗床です。
100%天然エネルギーで、使い終わったあとは堆肥や培土として利用できる昔の人の優れた知恵です。
ただ、上手く活用するにはコツと技術が必要で、何度も失敗を繰り返してきました。
(2~3年前くらいからようやくコツをつかみました。)
これ以上繰り返さないためにも、今年は作り方をしっかり記録しておこうと思います。

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ビニールハウス内にまず温床の箱をつくります。
一番一般的なのは竹と藁で組んだもの。うちはコンパネを使っています。
地下に掘って作ると温度が安定するという情報もありました。
うちのサイズは縦2700×横1200×高さ900。高さがもう少し低いほうが作業しやすいと思います。
※以降、投入するモノの量はこの箱のサイズに準ずる。

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箱ができたら、落ち葉、枯れ草、米ぬか、水が使える環境を準備します。
落ち葉、なるべく広葉樹(針葉樹は発酵しにくい)を軽トラの荷台4~5杯分くらい集めておきます。
自動車があまり通らない山沿いの旧道などは、落ち葉が大量に落ちています。
いつも落ち葉だけですが、今回は積んでいた枯れ草と大豆の残渣も投入してみようと思います。

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米ぬかを90L袋に6杯くらい。
米を作っていないので、コイン精米機からいただいています。
鶏糞、牛糞、おから等を入れるところもあるようです。

炭素源と窒素源を十分に準備しておくということです。
あとは青草も水分が多いのと微生物が付着しているので発酵を促進してくれます。
この時期だと、彼岸花の葉が群生していて一番採りやすいです。

そして水をたくさん使うので、水が使える環境が必要です。
今年は氷点下になる日が多く水道が凍ってしまい、仕込める日が限れてしまいます。

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すべての準備が整ったら、箱に投入していく作業になります。
炭素源を投入前に一次発酵させておくと発酵がスムーズという情報をみつけ、なるほどなと思いました。
発酵がどんな具合になるかが成功と失敗の分かれ目で、それがとにかく難しいです。

仕込み編へと続きます。

K

by a-une | 2018-02-02 23:52 | farm | Comments(0)